初めて黒部立山への旅行を計画している方必見!
黒部立山には、広大な自然と絶景が広がり、心奪われる見どころがたくさんあります!
この記事では、黒部立山へのアクセス方法から、実際に訪れてわかったおすすめの観光スポットや注意点など、初めての方にもわかりやすくご紹介します。このブログを読み、アクセスや観光のポイントを事前に把握しておくことで、その魅力を存分に楽しむことができると思います。
一緒に、素晴らしい黒部立山旅行の準備を始めましょう!
アルペンルートとは
北アルプスを貫き、富山と長野を結ぶ山岳観光ルートのことです。
富山県側の「立山駅」と長野県側の「扇沢駅」の間を様々な乗り物を乗り継ぎ、気軽に立山黒部の雄大な大自然を満喫することができます!乗り物を乗り継いでいくので、キツい山登りをしなくても絶景を見ることができるのも嬉しいポイントです♪
アクセス
上記に記載があるように、アルペンルートは立山駅と扇沢駅をつないでいるため、アクセス方法としては①富山県側から行く、②長野県側から行くという大きく分けて2つあります。
ちなみに、筆者は長野県側から行きました!理由としては、
・黒部湖周辺の観光を明るい時間にゆっくり見たかった
・黒部ダムの放水を見たかった
という理由がありました。というのも、筆者は立山三山の登山をする予定であったため、富山県側から入り長野県側へ抜けるルートだと、登山後で時間が遅くなってしまう可能性があり黒部ダムや黒部湖の観光をゆっくりできないと考えたからです。
また、黒部ダムの観光放水もやっている時期や時間が決まっているので、放水を見れる時間を考え長野県側から行くことにしました!
長野駅→扇沢駅
長野駅(東口)から扇沢駅までは、アルピコ交通バスで行きます。
運行期間:4月15日(月)~11月30日(土)
料金:3700円
予約:予約制ではなく、自由席。
乗り場:長野駅東口 ㉕【特急】大町・扇沢行
【時刻表】
長野駅から扇沢駅までの時刻表です。
筆者は、始発の8:15発、10:00着のバスに乗りました。
扇沢駅
長野側からの出発点になる扇沢駅。駅前には扇沢総合案内センター、1階にはきっぷ売り場、2階には売店とレストランがあります。
■売店
営業時間:9:00~17:30
■レストラン
営業時間:8:30~15:00
無料休憩所:8:30~16:30
■駐車場
無料230台、有料350台(普通車)
ちなみに、車で乗り入れができるのは長野県側は扇沢駅、富山県側は立山駅までとなっていおり、立山黒部アルペンルート内には、マイカーの乗り入れができません。そのため、車でアクセスする際はこの扇沢駅に車を止めてアルペンルートへ出発します。
「マイカーできて、アルペンルートを通り抜けたい場合はどうすれば良いの?」と思われる方もいると思いますが安心してください!
「マイカー回送サービス」というものがあります!
マイカー回送サービス
アルペンルートを通り抜けている間、車を扇沢駅から立山駅まで回送してくれるんです!こんなサービスもあるなんて嬉しいですね♪
※詳しくは立山トラフィックサービス(株)、大町トラフィック株式会社、(株)日星、(株)三渓社、アルペンキャリーサービスの公式サイトをご参照ください。
扇沢駅からの所要時間
通常、見学する時間を含めると、扇沢駅から黒部ダムまでは往復で約2時間、室堂までは往復で約5~6時間程度にかかります。乗り物の運行時間も決まっているので、時間に余裕をも持ったスケジュールを組むようにしましょう。
関電トンネル電気バス
区間:扇沢~黒部ダム
時間:約15分
トンネル内を走る電気バスです。このバスは、CO2を排出しないクリーンな乗り物です。モーター・バッテリーが取り付けられており、約10分間の超急速充電ができるそう!すごいですね!
このバスで注目してほしいのがつり革です。黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」をモチーフにしたつり革になっているんです!猫の耳の形が可愛いので、ぜひ見てみてください♪
黒部ダム
高さ186mと日本一の高さを誇る黒部ダム。貯水量はなんと約2億トンにもおよぶそう…!
★おすすめポイント!
①新展望広場レインボーテラス
黒部ダム、立山連峰、北アルプスを一望できる絶景が見れます!一番近くで放水を見ることができる展望台です!黒部ダム・黒部湖周辺は紅葉も綺麗でした!黒部ダム周辺の紅葉が見ごろな時期は、10月下旬~11月上旬となります。
②黒部ダムカレー
ダムに見立てた黒部ダムカレーは言わずと知れたダイナミックなご当地グルメ。本家黒部ダムカレーは「黒部ダムレストハウス」「扇沢レストハウス」「くろよんロイヤルホテル」で食べることができます。筆者は、黒部ダムレストハウスで雄大なダムの景色を眺めながら食べました!
ライスでえん堤、ルーで黒部湖を表しているそう。グリーンカレーとても美味しいのでおすすめです!ポテトサラダも付いてます。
③黒部ダム観光放水
間近で、放水がみることができ、迫力満点です!
虹も見えることがあるので探してみてくださいね。ただし、いつでも放水が見られるわけではなく、黒部ダムの観光放水の期間や時間は決まっているので、放水を見たいという方は、事前にチェックしておきましょう。
★黒部ダム観光放水期間
例年6月26日〜10月15日
- 6/26〜7/31 6:00〜17:30
- 8/1〜9/10 6:30〜17:00
- 9/11〜10/15 7:00〜16:30
※メンテナンスや水量などによって放水ができない場合もあります。
黒部ケーブルカー
黒部ダムから、黒部ケーブルカーの発着地点である「黒部湖」までは徒歩で約15分ほどで到着します。
区間:黒部湖~黒部平
所要時間:5分
最大勾配31度の急斜面を走るケーブルカーです。自然保護と雪害防止から、全線地下式ケーブルカーとなっているそうですが、この「前線地下式」というのは日本で唯一だそうです!
黒部平
駅の屋上にはパノラマテラスがあり、大きな山と湖の景色や、黒部ダムのスケール感を楽しめます。近くには庭園があり、ちょっとした散策ができる場所なので、乗り物の待ち時間に楽しめます!レストランや売店も充実していています。
★おすすめポイント
○バームソフト
りんごソルベとミルクのミックスのアイス。下にバームクーヘンが入っています。 アイスは、わりとさっぱりしていて、バームクーヘンとよく合います♪
○立山地ビール「星の空」
330ml 500円。仕込み水に日本名水百選「立山玉殿の湧水」を使用した飲みやすいクラフトビール。デザインもオシャレでおみやげにもおすすめです!
種類は3種類
①「オリジナルビール」:国産米が使われ、すっきりとした味わいが心地よい
②「黒ビール」:深いコクと風味が楽しめる
③「プレミアム★レモングラス」:ハーブの一種レモングラスが香る、すっきり、さわやかな口当たり
立山ロープウェイ
区間:黒部平~大観峰
所要時間:7分
3,000m級の山々や黒部湖など360度の大パノラマをみることができ、「動く展望台」ともいわれています!
このロープウェイは「ワンスパンロープウェイ」といって、景観と環境保全の観点から大観峰と黒部平の間に一本も支柱がないロープウェイになっているそう。駅までの距離1.7Kmを、ワイヤーだけで結んでいるそうですが、ワイヤーの直径は54mmとワイヤーの太さも日本最大級だそうです!
筆者が行ったのは、 月だったので紅葉は見ごろを過ぎてしまっていました。立山ロープウェイからの「紅葉が見たい!」という方は、10月上旬~中旬が見ごろです。
大観峰(だいかんぼう)
大観峰は、断崖絶壁にせり出すようにして建てられた、まさに自然と一体化したような駅です。建物自体の構造からもわかる通り、屋上以外は外に出ることはできませんが、その屋上には「雲上テラス」という展望台が設けられています。ここからの眺望は圧巻で、エメラルドグリーンに輝く黒部湖が、眼下に広がる美しい風景の一部となっています。さらに、その先には後立山連峰が連なり、雄大な自然が360度広がるパノラマを楽しむことができます。
「雲上テラス」には、木製のテーブルとイスが整然と配置されており、ただ風景を眺めるだけでなく、その壮大さを感じながらゆっくりとができる点が大きな魅力です。また、テラスからの眺めは、季節や時間帯によっても表情を変え、訪れるたびに新しい発見があるのも楽しいです♪
立山トンネルトロリーバス
区間:大観峰~室堂
所要時間:10分
立山トンネルを走るトロリーバス。バスと呼ばれていますが正式名称は「無軌条電車」なんだそう。特徴は、石油燃料ではなく、電気で走っているという点です。電気で走ることで、トンネル内に排気ガスが滞留せず、自然環境保全にもつながります。トロリーバスに乗れるのは、日本で唯一ここだけなので貴重な乗り物ですね!
室堂平
長野県と富山県をつなぐアルペンルートの中心地点であり、最高地の広大な高原。立山三山をはじめ3,000m級の山々を一望でき、その景色は圧巻です…!ほかにも、室堂平には見どころが多いので散策してみましょう♪
★おすすめポイント
①立山玉殿の湧水
全国名水百選に選ばれた湧水が飲めます!(煮沸不要)
さすが名水百選に選ばれているだけあって、本当に美味しいです!乾いた喉を潤してくれますよ。
②みくりが池
室堂ターミナルから徒歩で約20分。
青く澄んだ紺碧の湖面に美しい立山三山が映し出されます。無風時の湖面に見える「逆さ立山」は、息をのむほどの美しさです。
③雷鳥
みくりが池の周辺のハイマツに、雷鳥がいることも…!運がよければ出会えるかも!?
雷鳥
雷鳥は高山にのみ生息する鳥で、国の特別天然記念物にも指定されています。日本では約3,000羽程度しか生息していない鳥で、絶滅危惧種にも指定されています。
少しわかりづらいですが、雷鳥を見つけることができました!
時間帯
早めに出発するのがおすすめです!理由は、山の上は天気が変わりやすいからです。
晴れている日でも、午後から雲が増え視界が悪くなってしまうことが多くあります。特に、夏は午後2時を過ぎると雷雲や夕立が発生する可能性も高くなるので、比較的天気が安定している午前中に散策できるようにしておくと良いと思います!
混雑
・ゴールデンウィーク期間
・お盆休み期間
・紅葉シーズンの連休期間(9月~10月の土日祝日)
上記のような、特に混雑が予想される期間には、日帰りの方を対象に当日券の販売区間や枚数を制限する場合もあるようです。事前に日時が決まったら、「WEBきっぷ」等の前売きっぷを購入しておくと安心です!
WEBきっぷ
「WEBきっぷ」は、立山黒部アルペンルートのインターネットきっぷ販売サービスです。乗車予約ができるだけでなく、きっぷ売り場に並ばず、自動受取機できっぷの受け取りができます!
※サービスの利用には会員登録が必要。精算はクレジットカード決済のみ。
紅葉ベスト時期
標高によって、紅葉の見ごろが変わります。
- 10月中旬~下旬:黒部ダム
- 10月上旬~中旬:黒部平
- 9月中旬~10月上旬:大観峰・室堂平
※気象状況などにより、時期が異なる場合があります
服装
標高の高いアルペンルートは、平地と比べて12℃~13℃ほど気温が低く天気も変わりやすいため、
山の天候に合わせた服装の準備をしておきましょう。
■春 4月〜6月頃
この時期の室堂周辺は、平均気温10度前後とまだまだ寒い時期です。しかし、歩いていると暑くなってくることもあるため、気温に合わせて脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
雪の大谷イベント中は真冬並みの寒さのため、手袋やカイロなど準備し防寒対策をしっかりしましょう。
■夏 7月〜8月頃
気温はおよそ10〜20度で、涼しく過ごせます。日差しも強いので通気性がよく、肌の露出が少ない服装がおすすめです。道は整備されて歩きやすいですが、登ったり下りたりするため、サンダルやヒールが高い靴は避けましょう。また、この時期は雨が突然降りだしたり、天気が変わりやすいので折りたたみ傘などの雨具や温度調節しやすいウィンドブレーカーなどがあると便利です。
■秋 9月〜10月頃
10度前後の気温で肌寒く、標高約2,500mの室堂平周辺では雪が降ることもあるため、真冬並みの寒さ対策が必要です。ウールやフリースなど暖かい素材による厚手の長袖の服や、帽子、ダウンベストやウィンドブレーカーなどの上着を準備しましょう。
■冬 11月頃
平均気温が0℃前後と冷え込むため、ダウンジャケットや防寒コートなど、暖かくて防風性のある上着が必要です。保温性の高いインナーウェアや風を通さない手袋や帽子も必要です。雪の上を歩く場合もあるため、防水で滑りにくい靴など足元の対策もしておきましょう。必要に応じて、雪山用のアイゼンや杖も持参すると安全です。
■トレッキングに必要な服装・持ち物
急な天候や温度変化に対応できるよう、着脱が簡単な上着を持っていきましょう。晴天でも急に雨が降ることもあるため、必ずカッパなどの雨具も準備しましょう。山の紫外線は強いので、帽子や日焼け止めクリームを塗り、紫外線対策もしておきましょう。
歩きやすいように両手を空けることができる大き目のリュックを背負い、登山靴を履くことをおすすめします。また、十分な水分や食べ物を持っていきましょう。
まとめ
- アクセスは、長野県側「扇沢駅」と富山県側「立山駅」の大きく2つある
- マイカーでアクセスする際は、扇沢駅と立山駅までの乗り入れとなる
- 黒部ダムの観光放水期間は決まっているため、事前に確認しておく
- 混雑が予想される時期は当日券の販売区間や枚数を制限する場合もあるため、「WEBきっぷ」など事前チケットの購入を検討する
- 平地よりも気温が低かったり、山の天気は変わりやすいため、山の天候を考慮した服装を準備する
- 午後からは天気が崩れることが多いため、早めに出発する
- 紅葉のベスト時期は場所によって違うため、事前に調べておく
黒部立山アルペンルートは、ご紹介したように様々な乗り物やきれいな景色などが見れ!事前に知っておくと良い点やおすすめポイントなども記載したので、ぜひ参考にしていただければと思います。見どころたくさんの黒部立山観光、ぜひ楽しんでくださいね♪
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