三宅島に観光に行きたい!と考えているけれど、見どころや観光スポットって何があるんだろう?と思っている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、実際に三宅島へ行った筆者がおすすめの観光スポット5選と、アクセスやポイントをわかりやすくご紹介します!
三宅島とは
伊豆諸島の一つである三宅島は、東京から南へ約180kmの場所にあり、船で行くことができます。年間平均気温は17.7℃、1年を通して温暖な気候の島です。
三宅島は活火山であり、近年では2000年の雄山山頂噴火、それ以前では1983年、1962年と約20年周期で噴火を繰り返しており、島内のいたる所で雄大な火山島景観を見ることができます。
1.メガネ岩
溶岩流が波で侵食されてできた岩だそう。「あれ?でもメガネの形ではない…?」と思った方もいると思います。実は、以前はメガネの形をしていたようですが、伊勢湾台風で片方が壊れてしまったため、現在はメガネの形ではなくなってしまったそう。台風の威力すごいですね…!メガネではないですが、岩のダイナミックさや自然のパワーを感じることができるスポットです!この写真では写っていないのですが、岩の間から三本岳が見える場所もあるので探して見てくださいね。
★アクセス
【バスの場合】
①三池港 バス 30分
②錆ヶ浜港 徒歩 20分
③三宅島空港 バス 25分
いずれも、バス亭「二島」で下車し、 徒歩 10分
【車の場合】
メガネ岩は三宅島東部の今崎(いまさき)海岸にあります。三宅一周道路から海側に分岐した道沿いにあり、錆ヶ浜港から十分に歩いてこられる距離です。
駐車場:なし
(メガネ岩の前に路駐する形になるので、車で行く際には注意してください。)
★ポイント
・駐車場がないため、車で行く際には注意
・メガネ岩は歩いて良い場所や歩いてはダメな場所などの注意書きはないのですが、足元
が少し危ない箇所もあるので気を付けて散策してください。
2.火山体験遊歩道
溶岩の流れた跡地に、遊歩道を作り歩けるようにしてある施設です。1983年(昭和58年)の噴火の際、高さ100m以上に吹き出た溶岩は、阿古地区の一部を飲み込んだそう。真っ黒な溶岩の跡が前面に広がっており、その間を歩くのもなかなか体験できない光景で不思議な気分になります。幸いにも人的な被害はなかったそうですが、ほとんどが埋まった小学校や約400戸の民家が溶岩の下に埋没しているそうです。その傍らで、松の若木がたくましく育っている姿を見ると、噴火の脅威とともに自然の再生力を感じることができる場所です!
★アクセス
【バスの場合】
①三池港からバスで30分
②錆ヶ浜港からバスで5分
③三宅島空港からバスで30分
いずれも、バス停「夕景浜」で下車し、徒歩5分
【車の場合】
錆ヶ浜港から車で5分
駐車場:非常に狭いが駐車場はあり(3~5台くらい)、無料。
その他:無料、散策自由
3.新鼻新山(にっぱなしんざん)
海岸に見える黒い高まりが新鼻新山と呼ばれています。1983年の雄山噴火の際、噴出した岩石や火山灰が積もって「一夜でできた山」として、三宅島では有名なスポットとなっています。海岸は波に削られ、現在では海に鼻のように突き出た地形となっており、火山の断面がよく観察できます。赤く見える層は、マグマに含まれる鉄分が酸化したものだそうです。間近で見る赤と黒の壁は圧巻です!特に何も立て札は無く、柵も規制線も無いため、どこまででも立ち入りが可能です。ただし、滑落の危険があるので、十分注意してくださいね。自然のパワーを目の当たりにすることができるため、三宅島に行ったらおさえたい絶景スポットです!
★アクセス
【バスの場合】
阿古港からバス「心澪池跡」下車、徒歩で5分
【車の場合】
駐車場:あり(無料)
三宅島一周道路には表示が出ていないので、注意です!目印となるのは新澪池跡の標識となります。
新鼻新山へは、駐車場の前の道路を渡り、道路沿いにある海側の茂みを抜けていきます。ここも案内板が無いため、わかりにくいのでよく見て見過ごさないように注意です!
★ポイント
・入り口がわかりづらいので、見過ごさないように注意
・滑落に注意
4.椎取(しいとり)神社
噴火により、社殿と鳥居が飲み込まれてしまった神社。
現在、社殿と鳥居は新たに建てられていますが、かつての鳥居も残されており見ることができるということで有名です。
鳥居がここまで飲み込まれてしまうほどの泥流の威力…すさまじいですね…。
また、噴火の際の火山ガスにより、周囲の木々は大半が枯れてしまったそう。その一方で緑も戻ってきており、森が再生していく姿から生命のエネルギーを分けてもらえそうです!
★ポイント
・入り口がわかりにくいため、車で行く際には通り過ぎないよう注意
・埋まってしまった鳥居の場所が少しわかりづらい(駐車スペースから左側(三宅島一周
道路が見える方)に少し進むと見えてきます。下写真の赤矢印の方。)
・社殿の奥に本殿がある(下写真のような森の中を5分くらい進んだところにあります)
★アクセス
【バスの場合】
「椎取神社前」バス停よりすぐ
【車の場合】
三宅一周道路沿い 入口に目立つ看板はないため通りすぎに注意!
5.ひょうたん山
1940年の噴火の際、大量の溶岩などが放出され、たった約22時間で「ひょうたん山」ができたそうです…!当時漁船や客船の風除けの場であった赤場暁湾を埋め、もともとは海だった場所に溶岩やスコリア(下の写真)が流れ出たことにより、新たに陸ができたんだとか…!
ここから見える海外線が赤いのは、溶岩から作られたから。世界でもなかなか見られないかなり貴重な光景といわれています!
もともと、ひょうたん山はその名の通り、2つの噴石丘が連なりひょうたんの様な形をしていたそう。ですが、時間とともに波風によって海側の1つが削り取られてしまい、現在の形になっているんだとか。
その海側は、溶岩と海と空が広がり、自然のパワーを感じます!
植物も咲いていました!スコリアには栄養分がないため、植物が育ちにくいとされていますが、負けずに咲いている姿に、自然の力強さを感じます。
★アクセス
【バスの場合】 「赤場暁」で下車すぐ
【車の場合】三宅島一周道路沿い 目立つ道案内の看板はなく入り口がわかりにくい
駐車スペースはあり
★ポイント
・一面スコリアが広がっており、サンダルなどでは歩きにくい上に、ケガの恐れもある
ため、スニーカーなど歩きやすい靴で来るのがおすすめ
・入り口がわかりにくいため、車で行く際には、近くになったらスピード落とすと良いと
思います
まとめ
三宅島の度重なる噴火でできた、荒々しい海岸風景や独特な自然景観を楽しむことができるスポットをご紹介しました!
今回紹介した場所以外にも、三宅島には素敵な場所がまだまだたくさんあります!地球の息吹を全身で感じることができる三宅島、ぜひ一度足を運んでみてください!
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